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体のケアと健康・防災を考えるブログ

健康に関する情報を中心に、防災に関することもあわせて取り上げていきます。

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超高額の抗がん剤オプジーボの使用ガイドラインが公表

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2016年11月に薬価が大幅に引き下げられた抗がん剤オプジーボの使用に条件が設けられた模様。

 

www.nikkei.com

 

厚生労働省は14日、超高額の抗がん剤オプジーボの使用ガイドライン案を公表した。がん診療の拠点病院であることや一定の臨床経験のある医師を配置していることなどを条件にした。条件を満たさなければ、公的医療保険を適用しない場合もある。適正な使用を促し医療費の膨張を抑える。

(同サイトより) 

 

今年11月16日に開かれた中医協(中央社会保険医療評議会)で50%の値下げが発表された抗がん剤オプジーボですが(厚労省中医協、薬価改定待たずオプジーボの薬価50%引き下げを了承:日経バイオテクONLINE)、厚生労働省は保険適用に一定の条件を示したようですね。

同サイトによれば、 

 

・全国427施設あるがん診療の拠点病院や高度な医療技術を提供できる特定機能病院などに限る

・重い副作用が発生した場合、検査結果がその日のうちにわかるなど、迅速な対応も求める 

 

となっており、さらに事前検査で有効性を確認してから、結果によっては安価な抗がん剤の使用を優先して投与する場合もあるとしています。

 

オプジーボとは

 

 

オプジーボは悪性黒色腫治療を目的とし、後に非小細胞肺癌・腎細胞癌に適用拡大された分子標的治療薬の一つであり、がん細胞に含まれた、人体の免疫細胞の働きを抑えてしまうPD-1(免疫チェックポイント分子)の動きを抑制し、免疫細胞が本来の活動を行えるような働きを持っている抗がん剤です。

画期的な抗がん剤として注目を浴びてきましたが、高額な価格(年間3500万円)であることと、疲労・倦怠感、発疹、悪心・嘔吐、瘙痒症、食欲減退、下痢、発熱、甲状腺機能低下症などの副作用が懸念されています。

ニボルマブ - Wikipedia

さらに投薬による効果は2~3割に留まるという見方もあるようで・・・ 

toyokeizai.net 

オプジーボは今のところ、そうした事前診断をできず、やめ時を判断するためのバイオマーカー(血液中などの指標になる物質)もない。臨床現場では「誰に効くか分からない」「(効く人も効かない人も)いつまで使い続ければいいか分からない」という声も聞かれる。また早期から使えず、既に状態の悪くなった患者に用いることも、奏効率を下げる要因につながっている。(同サイトより) 

 

奏効率とは、効き目がある人の割合ですが、それが2~3割とは想像していたよりもかなり低いですね。

筆者はオプジーボを使ったこれからの治療にたいして「精密な判断に基づく、個別化医療が必要」としており、そのためには遺伝子解析が重要になるとしています。

これが実現すれば、より無駄のないピンポイント治療が可能になるでしょうし、精密な遺伝子解析診断を経たピンポイントの投薬治療が、これからのがん医療の進むべき道を示しているのだと思います。

 

まとめ 

今回の厚生労働省のガイドラインの使用指針案は、副作用に対するケアと、公的医療保険の一つである高額療養費制度が使用されることによって拡大するであろう、保険額の増大を抑制する目的があるとされます。

高額療養費制度を利用される皆さまへ |厚生労働省

高額療養制度は庶民にとって非常に有り難い制度で、保険適用される診療に対して支払った自己負担額に応じて支給されるので、たとえ今回のような高額な抗がん剤の投与治療を受けたとしても、患者が支払う額はかなり低い価格で抑えることが可能です。

高額療養費制度の注意点 | やさしい保険講座 | 保険見直し本舗

ただオプジーボのように効果は高いが高額である治療薬をすべて公的医療保険内に適用させようとすると、国の保険財政をひっ迫するおそれがあります。

保険財政は税金によって成り立っているため、医療保険費が増大すれば必然的に国民の負担につながってしまいますね。

そのための対策として今回の指針で投与の条件を加えたといえますが、しかしその条件の一つである「大病院のみ」に限定されるとなると、治療を必要とする患者さんの数に施設の数が見合うのかが課題になるのかと思いますが・・

いずれにせよ、まだまだ制度の手直しや見直しが必要な段階だと思いますので、これからも引き続き「がん治療の行く末」に注目していこうと思います。

 

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