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うつ病の症状に血液中成分の増減が深く関係か

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九州大と大阪大、国立精神・神経医療研究センターの共同研究グループがうつ病患者の血液から特定の成分を発見したとのことです。 

yomidr.yomiuri.co.jp  

患者90人を対象に、血液に含まれる100種類以上の微量成分を測定。面接で評価した重症度との関連を調べた結果、症状が重くなるほど増減した成分は5種類あった。また、自殺願望や罪悪感など症状の違いによって、血液中に含まれる主な成分は異なっていた。

(同サイトより) 

 

うつ病は現代社会に顕著に増えている病気であり、ストレスがその原因の大きな一つだと考えられています。

職場や学校、家庭、または育児ストレスでうつ病になる人も多く、私の周りでも学生時代の知り合いや親戚にうつ病で悩んでいる人が数人おり、その症状の深刻さは他人事ではありません。

 

うつ病とは何か?

 

 

ではその症状はどのようなものになるのでしょうか? 

 

うつ病は、抑うつ気分(気分の落ち込み)、意欲低下(喜びや意欲の喪失)に加えて、罪悪感、自殺念慮(死にたい気持ち)など様々な症状を呈し、自殺に至る危険が高い精神疾患

プレスリリース詳細 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 

 

単純な気分の落ち込みだけでなく、自殺願望も強くでるといいますから、まさに命に関わる重大な病気であるといえますね。

うつ病と似ている症状で「統合失調病」がありますが、こちらは心の内面で生じるうつとは異なり、妄想や幻覚の症状が主であると言われています。 

 

統合失調症は、幻覚や妄想という症状が特徴的な精神疾患です。それに伴って、人々と交流しながら家庭や社会で生活を営む機能が障害を受け(生活の障害)、「感覚・思考・行動が病気のために歪んでいる」ことを自分で振り返って考えることが難しくなりやすい(病識の障害)、という特徴を併せもっています。

統合失調症|疾患の詳細|専門的な情報|メンタルヘルス|厚生労働省 

 

統合失調症に関しては別の話になりますので、今回はこれ以上は触れないでおきます。

うつ病ですが、その症状の判定は、これまでは本人の主観による訴えや、専門家の面接等で判断する場合が多かったようです。

今回の研究成果で血中からうつ病症状に関連する成分が発見されたことで、今後の治療に大きな変化が訪れる可能性が出てきました。

 

うつの症状別に分けられた血中成分

 

今回の研究成果で驚かされたのは、うつ病そのものを判断できる可能性を持つ成分だけではなく、症状それぞれに応じた成分が発見されたということです。 

 

 抑うつ症状を呈する患者(うつ病や躁うつ病患者)から採血し、微量の血液成分から数多くの代謝物を同時計測できるメタボローム解析を行い、うつ病の重症度に関連する血中代謝物(3-ヒドロキシ酪酸、ベタインなど)を発見し、さらに罪悪感、自殺念慮などそれぞれの症状毎に関連する代謝物が異なることを発見しました。自殺念慮の有無や強さを予測するアルゴリズムも開発しました。

プレスリリース詳細 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 

 

研究成果として発表されている相関関係(うつ病症状に関連する血中代謝物)のグラフを、以下に文字でまとめてみました。 

 

無価値感・罪悪感

アグマチン、プロリン、ATP、5ヒドロキシトリプトファン

死にたい気持ち(自殺念慮)

アラニン、キヌレニン、ヒドロキシキヌレニン、キヌレン酸、クエン酸

落ち着かなさ・思考抑制

ヒドロキシトリプトファン、クエン酸、クレアチン、ロイシン、4ヒドロキシプロリン

抑うつ気分

Nアセチルグルタミン酸、2オキソ酢酸

興味や喜びの喪失

2オキソ酢酸、カルバモイルリン酸

(詳細はこちらから→http://www.ncnp.go.jp/up/1481766235.pdf) 

 

こうして漠然としたうつ症状を代謝物別に分けてみると、治療すべきターゲットが明確に示されたようで非常に頼もしい感じがしますね。

さらに血中代謝物の情報を使って、人工知能を活用したデータ解析も行われているようです。 

 

人工知能などで活用されている解析技術である機械学習を導入して、数種類の代謝物情報から自殺念慮の有無やその程度を客観的に予測するためのアルゴリズムを開発しました。

プレスリリース詳細 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 

 

こうした研究成果が本格的に実証され実用化に至れば、うつ病診察の窓口は精神科だけでなく、広く他の医療機関にも広がるともいわれており、うつ病のさらなる解明や効果的な治療薬の開発の一助になると期待できそうです。

 

まとめ

これまで根本的な治療が難しいといわれていた病気が、医学やそれを巡る科学技術の急速な発展により、様々な分野で改善・解明されつつあります。
再生医療や遺伝子治療、人工知能を使った分野を初めてとして、今回のような新たな発見も日々生まれつつあることに、治療を受ける側の一人間としてとても頼もしく思いますね。
いずれは不治の病や難病と言われる病気が全て解明され、完全治癒可能な日が来ることを願っています。

 

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