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目指せ和製ワトソン!人工知能で「がん治療」のさらなる進化を!

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from: Pharmaphorum

 

がん治療に人工知能が使われることで「早期診断」や「治療薬の提案」が可能になるプレシジョン・メディシンについて、昨年のNHKスペシャルで放映されて大きな話題を呼びました。

juntarouletter.hateblo.jp

それまで人工知能というと、どうしてロボット的なものをイメージしてしていましたが、この放送を見ることでデータ分析の側面から医療を支援する存在だということを理解することができ、コンピューターから人へのアプローチの新たな知見を得た気がしました。

そんな人工知能(AI)の本場アメリカでは、コンピュータの大手企業IBMが開発した「ワトソン」がよく知られていますが、同様のシステムが日本でも開発が進んでいるようです。

2017年6月11日付の読売新聞の朝刊でこのことを取り上げていたのですが、ネット版の該当記事が見当たらなかったので、同系列の医療ネットサイト「よみドクター」から類似の過去記事をリンクさせてもらいます。

yomidr.yomiuri.co.jp

yomidr.yomiuri.co.jp

いずれも公益財団法人がん研究センターと国立がん研究センターが中心となって進めらている精密医療システムで、それぞれに異なったアプローチで人工知能によるがん治療のさらなる進化を目指しているようです。

そのことについて触れる前に、ひとまず人工知能によるがん治療の流れを改めて説明しておきましょう。

 

がん治療と人工知能の新しい関係

 

from: Robotics Trends

 

端的に言うと「”がん患者”に最適な薬・治療法を提供するコンピュータシステム」ということになります。

がんの治療薬の特定には、膨大な数の遺伝子変異による「がん」の原因を調べなければならず、そのために医師が1~2週間の期間をかけて、世界中の論文や遺伝子情報データベースに目を通さないといけません。

しかしそうした論文やデータは日々新しい情報が更新されており、人の手によるチェックには大変な時間と労力がかかってしまいます。

しかしこの作業を人工知能が行うことで、大幅に時間が短縮できるだけでなく、さらに正確なデータを抽出することが可能になるのです。

 

日本独自の遺伝子解析システムを目指して

 

がん治療の人工知能システムでは、米IBM社の「ワトソン」が先駆者として挙げられますが、日本では関係団体や企業が協力して「日本人に特化した”和製ワトソン”」を目指そうというのが今回の記事の骨子。

開発を進めている企業としては、富士通、フロンテオ(情報解析企業)があり、それぞれ「ジンライ」(富士通)、「キビット」(フロンテア)のAIシステムをすでに開発している模様です。

どちらも「膨大な文書の内容を読み込んで、患者の遺伝子変異と病気の関係を予測する「原因となった変異に対応する薬を医師に提案する」という役割を持っているのだとか。

さらに京都大学では、人工知能によって希少難病や感染症、認知症を対象に約10万の遺伝情報の収集を目指しているということで、AIががん治療以外にも活躍する可能性が高まっていることが伺えます。

clinfo.med.kyoto-u.ac.jp

かたや「がん治療」の専門機関ともいえる「国立がん研究センター」も負けていません。

同センターが関係機関と連携して進めるのが、「ディープ・ラーニング」(深層学習)を核にした精密医療システム。

ディープ・ラーニングとは、コンピューターが膨大なデータに潜む法則や特徴を計算を通じて読み込み、それらをデータとして分類するシステムのことで、これによって、画像や音声、言語を認識する精度が飛躍的に高まったといわれています。

さらに同センターが保持する「血液中のマイクロRNA(リボ核酸)を使った診断技術」に先ほどのディープ・ラーニングを応用することで、マイクロRNAとがんとの関係を解明する研究を進めているようですね。

microRNAとexosomeがもたらすがん悪性化機構の解明と診断・治療への応用開発 - 国立研究開発法人 国立がん研究センター 研究所

こうした各関係機関の懸命な努力により、AIによる日本独自の遺伝子解析システムが生まれようとしているのです。

 

まとめ

 

人工知能(AI)の利用は医療だけでなく、社会の各分野に広がりつつあります。

すでに自動車運転のAI化はドイツやアメリカの大手企業によって、完全実現化が近づきつつあるようで、いずれ近い将来には無人のドライバーシートで走行するタクシーやバス、トラックや、家庭用の車が道路を行き交う光景が現実のものとなる日がくるかもしれません。 

www3.nhk.or.jp

こうした流れの中で急速に進んでいるのが、医療分野でのAI化で、今日取り上げた「がん治療」では、膨大なデータを解析して適切な情報を医師に提供する「サポート面での働き」が、すでに医療現場では欠かせないものとなりつつあるようですね。

がん以外にも人工知能による病気の探査が可能になるということですから、これからますますAIの重要性が医療現場で高まってくることでしょう。

個人的にはナノテクノロジーがさらに発達して、人工知能を搭載した超極小のナノチップを血液中に周回させて、健康診断や病気の治療に利用するという想像を勝手にしていますが(まるで映画のようだ)、そうなれば人間の寿命はさらに大幅に伸びるような気がします。

ともあれ、まずはAIによる「がん治療」の精度を高めることで、より多くの患者さんを救えるようになることが先決ですね。

そのうえで和製ワトソンを実現してもらえれば、日本人として非常に嬉しいことだと思います^^

 

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