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【NHKスペシャル 人体】腸は健康の源!免疫細胞と腸内細菌で体を守る!

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今回のNスぺは「腸が免疫を司る」特集。

www6.nhk.or.jp

腸といえば、食べたものを消化する器官というイメージがありますが、実は消化機能以外にも、人体の免疫機能を司る重要な役割を担っていたということが分かりました。

番組ではその働きと、腸による現代病への新たなアプローチを紹介していました。

 

全身の免疫機能をコントロールする腸

 

およそ一億という、脳に次ぐ数の神経細胞を持つ腸は、人体においても別格の存在で、いわば人体の中の「独立王国」とも言えるほどだといいます。

 

from:ask-bioexpert.com

 

その具体的な働きを一言で言ってしまうと「腸内細菌と免疫細胞を使って、全身の免疫機能をコントロールすること」

いわば免疫の「司令塔」というべき役割を担っているのですね。

その役割の大きな一つとして挙げられるのが、「外敵の撃退機能」

腸内の防御を一手に担う仕事をするのは「免疫細胞」です。

腸には食べ物だけではなく、病原菌やウィルスも入ってくる、人体で最も外敵にさらされやすい器官です。

その腸内には無数の「柔毛」と呼ばれる栄養分を吸収する器官があり、その内側の腸壁に防御部隊が控えているのです。

 

from:edgylabs.com

 

それが頼もしき「免疫細胞戦士」たち。

免疫細胞は、腸の中に食べ物以外の異物の存在(細菌や病原菌)が入ってきたのを確認すると、外敵による攻撃から腸を防御するために、腸の壁に攻撃命令を発します。

そうすると、命令を受けた腸壁が殺菌成分を放出して、侵入してきた病原菌やウィルスを撃退するのです。

いわば「門番」の役割を果たすのが免疫細胞というわけですね。

 

腸内には免疫細胞の「訓練道場」があった!

 

そんな頼もしい免疫細胞は、腸の中に特に多く存在し、なんと全身の7割の免疫細胞が集結しているとか!

まさに腸は人体で最も重要な防衛最前線というわけなのですね。

そんな超重要な戦場である腸には、なんと免疫細胞戦士たちの訓練道場があるというのだから、武道経験者でもある私も見逃せません。

最初は言葉の「あや」かなと番組の説明表現を聞いて思いましたが、以下の説明を目にするにつけ、「おお、これは本当の道場ではないか・・」と驚嘆してしまいました。

 

腸の中には、全身から寄せ集めた免疫細胞の“戦闘能力”を高めるための、特別な「訓練場」まで用意されていることがわかってきました。それが、「パイエル板」と呼ばれる、小腸の壁の一部に存在する平らな部分です。パイエル板の表面には、腸内を漂うさまざまな細菌やウイルス、食べ物のかけらなどの「異物」を、わざわざ腸の壁の内部(つまり体内)に引き入れるための“入り口”が用意されています。そこから引き込んだ「異物」を、パイエル板の内側に密集する大量の免疫細胞たちに触れさせ、人体にとって有害で攻撃すべき敵の特徴を学習させているのです。

NHKスペシャル「人体」 万病撃退!“腸”が免疫の鍵だった|NHK健康ch

 

赤マルの部分が訓練道場の入り口

 

なんと奇跡な腸の働きよ・・・

単に腸を守らせるだけでなく、その事前訓練を自ら場所を開けて行わせるとは、まさに人の師匠・・・ではなく、体内防御の司令官たる役割を自ら示しているではないか!と。

さらにその訓練道場で鍛えられた免疫細胞たちは、腸を守るだけではなく、全身を病原菌やウィルスから守るために、道場(パイエル板です)から血液という名の「輸送列車」に乗って、全身各地の防衛前線に送られていくのですよ。

まさに免疫の防人たち!

ということで、腸というのは、単に免疫細胞を使って自身を守っているというだけでなく、日々、免疫戦士たちを鍛え、育んで全身の平和(防御)のために貢献しているということが分かりました。

 

暴走する免疫細胞たち

 

そんな偉大なる免疫戦士たち(細胞)が暴走し、自らの仲間であるはずの細胞を攻撃し、さまざまな弊害を人体全体に与えることが、近年の研究によって分かってきました。

いわゆる「自己免疫疾患」と呼ばれるもので、これが進むとアレルギーや命に関わる重大な病気に発展してしまいます。

番組では海外と日本の女性の患者さんを取り上げて、その具体的な症例をあげていました。

1人がイギリスの体操選手の女性で、数年前に命に関わる病気を発し、深刻なショック症状を繰り返してきたという例。

もう一人が日本の一般女性で、自己の免疫が暴走して攻撃を始めてしまい、そのために手足のしびれや歩行困難、失明の恐れに発展する「多発性硬化症」という病気にかかっていることが映されていました。

こうした症状を持つ患者さんの便を調べてみたところ、特定の種類の腸内細菌の数が少ないことが判明したのです。

それがクロストリジウム菌

 

from:Digital Journal

 

腸内には1000種類の腸内細菌があり、その数は100兆個以上といわれています。

その中でもこの「クロストリジウム菌」は100種類ある腸内細菌の数の減少が、免疫細胞の暴走に深く関わっているというのです。

 

免疫の暴走を鎮める「Tレグ細胞」

 

ではクロストリジウム菌は腸内でどういう働きをしているのでしょうか。

免疫細胞は、外敵(病原菌やウィルスなど)を撃退する役割を担っていますが、近年の研究で、実は仲間の免疫細胞の暴走を抑える役割を持つ細胞が存在することも分かってきました。

それがTレグ細胞「制御性T細胞」というものです。

 

from:statnews.com

 

Tレグ細胞は、暴走し、過剰に反応している免疫細胞をなだめる役割があり、それによってアレルギー症状や自己免疫疾患が抑えられることが分かってきた、というのです。

その働きは、

 

クロストリジウム菌は、私たちの腸内の「食物繊維」をエサとして食べ、「酪酸」と呼ばれる物質を盛んに放出します。この物質、実は腸に集結する免疫細胞に「落ちついて!」というメッセージを伝える役割を担っています。クロストリジウム菌が出した酪酸が、腸の壁を通って、その内側にいる免疫細胞に受け取られると、Tレグへと変身するのです。

もし腸内でクロストリジウム菌が出す酪酸が少なくなると、Tレグも適正に生み出されなくなると考えられます。腸内でクロストリジウム菌が明らかに少なくなっていた、あの重症のアレルギー患者さんや、多発性硬化症の患者さんは、腸内でTレグを生み出す働きが弱くなっている可能性が考えられます。

NHKスペシャル「人体」 万病撃退!“腸”が免疫の鍵だった|NHK健康ch

 

となっています。

つまり、ここから導き出されるのは・・

 

免疫細胞の暴走を抑えるには、食物繊維を摂取すること

 

ということになります。

 

食物繊維が免疫と人体を救う!!

 

免疫細胞の暴走を抑える「Tレグ細胞」の存在そのTレグ細胞を生み出す「クロストリジウム菌」の働き、さらにそのクロストリジウム菌が「食物繊維を吸収した後に免疫細胞を抑えるメッセージを発し、それを受け取った免疫細胞がTレグ細胞に変身する」という流れが、まるで映画のように思えて、かなり「すごい・・」と感動してしまいました。

こうしたまるで人体の「勧善懲悪ものストーリー」的な流れを作る大きな要因食物繊維の欠如が、近年のアレルギーや自己免疫疾患の症状の発生に大きな影響を与えているというのは、かなり明白になってきます。

実際に番組では、欧米や中国など世界11か国と、日本の腸内細菌の比較調査をしたところ、

 

食物繊維などを食べて「酪酸」など“免疫力をコントロールするような物質”を出す能力が、他の国の人の腸内細菌よりずば抜けて高かったのです。つまり私たち日本人の腸には、「鉄壁の免疫力」を生み出す潜在能力が、誰にでも受け継がれていると考えられます。

NHKスペシャル「人体」 万病撃退!“腸”が免疫の鍵だった|NHK健康ch

 

ということが分かりました。

 

 

戦後の食生活の欧米化により、かつての日本人のような食物繊維中心の食事が減少、それが近年のアレルギー、自己免疫疾患のような「免疫の暴走」につながっているのでは?という考察は、「食生活」と「免疫暴走」の関係性において、かなりの信憑性を担保しているように思いますね。

その後、日本のお寺が映し出されて、そこでの精進料理が注目を浴びていると紹介されていました。

昔ながらの「キノコ、木の実、穀物、根菜、海藻類」をベースに編み出された精進料理のおかげで、それまでアレルギー症状で苦しんでいた若き修行僧も、お寺で生活することで改善されたとインタビューで語っておられました。

まさに「医食同源」の言葉通り、

 

良き食事は、良き体を作り、良き精神を作る

 

ということで、こうした食事のあり方も、これからの免疫疾患やアレルギー症状が増えつつある私たちの食生活の改善の一助になるのではないでしょうか。

 

まとめ

 

今回の「NHKスペシャル 人体」は、これまでの放送回の中でも特に「お役立ち感」が飛びぬけていたという印象を受けました。

なにせ「人体の独立王国」的存在である腸の働きを詳しく述べて、さらにそれが人体全体の免疫システムに大きな影響を与えているというのですから。

これまでの人体の各器官の働きは、それぞれ他の内臓器官と連携して行われてきました。

しかしこの腸の働きは、まさに「全身の司令塔」といえる「別格の存在」で、この器官なしでは全身の免疫機能がストップしてしまうほどの圧倒的な能力を保持している場所だということが、番組を見進めるにしたがって徐々に明らかになっていくからです。

ゲストの田中将大投手も、奥様の手料理で現役メジャーリーガー選手として大活躍を果たしており(怪我や病気一つないのですよ!)、それもこれも奥様の愛情なくしてはすべてが叶わないという・・・いや、話の趣旨が逸れそうになりました(笑)

もちろん愛情は非常に大切ですが、現役スポーツ選手の体をしっかり防御して鉄壁の免疫力を作り上げている食材が「食物繊維」という実に身近な存在だったというのは、一般的には意外な盲点であるように思います。

 

 

よく消化に良いから、しっかり食物繊維を食べなさいと言われますが、アレルギーや免疫に関係してたとは、普通はあまり考えませんから。

実は私も、幼少時から10代後半の頃まで、喘息やアレルギー性皮膚炎をずっと患っていました。

かかりつけの病院に行ってもなかなか治らず、絶えず訪れるアレルギー症状(発作や激しい湿疹)に悩んでいたところ、大学時代に先輩に誘われて武道を始め、さらに水泳やジョギングなどの有酸素運動を行うようになったり、専門クリニックの医師に勧められ「食生活の見直し」(お菓子やジュースを控え、野菜や緑茶を飲食物の中心に据える)を敢行した結果、数年経った頃には、ほとんど発症しなくなっていたという経験がありました。

これは今になっても続けている習慣で、特に運動と緑茶の習慣は20年来、欠かさず続けていて、その効果の大きさを実感しています。(緑茶は体内のサビを落とす抗酸化効果のあるカテキンと、食物繊維を豊富に含むため、健康には非常に良いのです)

【カテキン効果】粉末緑茶おすすめランキング

もちろん人によっては、病気となる原因や経緯は異なるので、参考になるのか分かりませんが、少なくとも私個人としては、そうした食生活と運動の習慣を続けることで、それまで悩んでいたアレルギーや喘息の発作が、ほぼ完治したといえるくらいに改善できた経緯があり、それを可能にした食生活の重要さは身に染みて感じています。

さらに今回の番組放送で、そのことが医学的に詳細に明らかにされ、これからもより一層、食生活の維持に俄然、やる気が満ちてきました(笑)

よりよい健康生活を送る、肥満やメタボを防ぐ意味でも、これからも毎日の生活に「食物繊維」を積極的に取り入れていくつもりですし、祖先から受け継いできた伝統的な食生活が実は理にかなったものだということを知り、このことがもっと世の中のアレルギーや免疫疾患で悩んでいる人に伝われば、と強く願っています。

juntarouletter.hateblo.jp

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