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【NHKスペシャル 人体 最終回】メッセージ物質「エクソソーム」が長寿のカギを握っていた!

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今回で最終回となる「人体スペシャル」。

www6.nhk.or.jp

最終回の今日は「健康長寿」についてです。

そのカギとなるのは「エクソソーム」というメッセージ物質。

今回は「がん細胞」と「心臓」で機能するエクソソームを中心に健康長寿についての番組の流れをまとめていきたいと思います。

 

がん細胞とエクソソームとの関わり

 

日本人の死因のナンバーワンとなるのが「がん」。

そんな国民病である「がん」に大きく関りがあるのが「エクソソーム」と呼ばれるメッセージ物質のカプセル。

エクソソームは人体のあらゆる細胞が持っていて、人体の健康維持に必要な情報を体の各器官に送りあっているといいます。

そんなエクソソームは実は「がん細胞」も持っているというのです。

がん細胞は本来は正常な細胞の一つで、遺伝子が傷つくことで変異を起こしたものになります。

その結果、がん細胞は「増殖」することだけを目的とする恐ろしい存在に成り代わってしまいます。

「がん細胞」は存在そのものがメッセージ物質であるといわれ、たんぱく質を縫うように自由自在に移動したり、血管に働きかけて毛細血管を引き寄せて酸素や栄養を送り込ませたりと、がん細胞自身の増殖のために巧みに利用してしまうのです。

そして最も恐ろしいのが、敵である免疫細胞も手なずけてしまうこと。

免疫細胞はがん細胞を捕食する天敵のような存在ですが、人体にとっては健康を守る大切な防衛機能の一つです。

その免疫細胞が「がん細胞」によってコントロールされてしまうという驚愕の事実。

それはがん細胞が発するメッセージ物質のカプセル「エクソソーム」による働きがあるためです。

 

from:Genetic Engineering & Biotechnology News 

 

端的にいえば、がん細胞のもつ「エクソソーム」はバリア機能を破壊する物質であるということになるのです。

本来はエクソソームは正常な細胞も持っているもので、体を修復するメッセージを放ちます。

一説には人体に100兆個あるといわれ、通常のメッセージ物質は特定の臓器から臓器へ一つだけに対し、エクソソームはあらゆる細胞が持ち、一つのカプセルに多くのメッセージが詰まっているものになります。

このエクソソームががん細胞も利用し、我々の体を蝕んでいるというのです。

では人体はこれに対して成す術がないのか?

いやいや、そんなことはありません。

きちんとそれに対抗する方法が次々に発見されているのです。

 

がん細胞とその転移を抑制する方法とは

 

デンマークでは「がん」を撃退するパワーとして「筋肉」に注目が集まっています。

これは筋肉からのメッセージ物質をがん治療に役立つという可能性がもとになっています。

マウス実験では、肺に癌をもつマウスを運動させてみたところ、運動をしたマウスはしていないマウスに比べて「がんの増殖」を3分の1に抑えたというデータ結果が出ており、今後は人体でもその検証を行っていくとのことだそうです。(運動をしないマウスは増殖が広がっているとのこと)

筋肉から発するメッセージ物質が免疫細胞を活性化させるというのは、第二回目の人体スペシャルでも取り上げられていましたね。

juntarouletter.hateblo.jp

 

メタボの人の体内で暴走する免疫細胞は、この「戦うのをやめろ」という筋肉からのメッセージを受け取り、鎮静化して暴走を止めるようになります。

このことを発見した教授は「人間の体は動くことを前提に作られているので、筋肉を動かせばメッセージをきちんと受け止められるようになる」として、自らジムで運動しながら研究を進めている様子でした。

「IL-6」というメッセ―ジ物質は、もともとは日本人が発見したものだそうですが、そのときの研究結果は「免疫を活性化させる働き」であるにも関わらず、今回のこの研究の成果だと「免疫細胞を鎮める」という正反対の役割があり、まだまだこれから研究を進める必要があるようです。

【NHKスペシャル人体】脂肪と筋肉からのメッセージが病気や命を救う!より) 

 

筋肉は免疫を制し、がんをも抑える。

まさに筋肉は健康の源ということでしょう。

こうした筋肉の働きにより、今後は運動が単なる予防の一つとしてではなく、重要な治療の一環として捉えられる時代がくるともいわれています。

一方の日本でも新たな発見がなされています。

それは「がん細胞のエクソソームに目印をつけ、免疫細胞に食べさせる」という方法。(おそらく以下のリンク先かと思われます)

team.tokyo-med.ac.jp

これにより、マウスでは90%の転移を抑える結果がでているそうです。

山中教授いわく「こうしたメッセージを標的にした治療法」は、今後の「がん治療」の主力になっていくということ。

ほかにもアメリカでは光免疫療法(がん細胞に加工した薬をつけて特定の光を照射することで、がん細胞を消滅させる治療法)が注目されており、メッセージ物質による治療法とともに、がん治療の飛躍的な発展が見込まれているようですね。

yomidr.yomiuri.co.jp

対象は 頭頸部とうけいぶ がんの患者で、安全性を確認するために少人数で実施される。計画している米国のベンチャー企業アスピリアン・セラピューティクス社が昨年12月、医薬品医療機器総合機構に治験届を提出した。「光免疫療法」と呼ばれるこの治療法は、米国立衛生研究所(NIH)の小林久隆主任研究員が開発した。

(上記リンク先より)

  

心臓の修復にメッセージ物質が!

 

がんと並んで日本人の死因のトップ2を占めるのが「心臓病」です。

心筋梗塞とは心臓に血液を送る冠動脈がふさがって血流が向かわなくなったことで、心臓が壊死する恐ろしい病気のこと。

www.ncvc.go.jp

ここでもメッセ―ジ物質が役立ってくるのです。

心臓は病気にかかると、他の臓器に比べて回復が難しくなります。

本来は細胞が入れ替わることで、臓器の回復を早める働きが人体には備わっているのに対し、心臓はその入れ替わりのペースが遅く、そのために一度傷つくと直りが遅くなることにあります。

 

from:holadoctor.com

 

これは心臓にはメッセージ物質の数が少ないためで、再生を早めるメッセージが遅れるために回復も遅れてしまうということ。

新たな発見では、心臓内でのメッセージ物質を人為的に増やすことで、その回復を早める方法がとられていました。

マウスでの実験では心筋梗塞で死滅した細胞の回復が急速に進んだことで、今後の人体での可能性に大きく道を開いたようですね。

 

最後のまとめ


これまでの人体スペシャルでは「メッセージ物質が果たす人体での役割」が繰り返し伝えられてきました。

メッセージ物質をコントロールすること。

体の中からの再生を促す究極の治療法。

司会の山中教授の発言ですが、これらの治療法が意味するのは「臓器のメッセージを聞き取ることが大切になってくる」ということであり、「全身の人体ネットワークを理解せずに今後の医療は成り立たない」ということでもあります。

医療を受ける側の我々一般人にとっては、外部からの治療法(移植など)のリスクを冒すよりも、自己再生能力を高める治療法のほうが断然に安全で確実なような気がするのは確かですね。

今回で人体スペシャルは最終回となりました。

このシリーズは、日本の再生医療研究のトップランナーである山中教授を司会にすることで、その内容と重みに格段の信憑性をもたらしたように思います。

今後もこういった分かりやすく、明るい未来を感じさせてくれる医療シリーズを期待したいですね。

ではまた次回を期待して!

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