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【痛風対策】ビールを飲んでも尿酸値は大丈夫だった!アルコールの摂り過ぎには要注意!

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痛風は体内の尿酸値が異常に高くなる状態が続くと起こる症状です。

その痛みは尋常でなく、夜中に突然目が覚めて

 

「ぎゃああああああっ!」

 

とのたうち回る怒涛の激痛だといいます。

職場の上司や私の友人の何人かも「痛風」の毒牙にかかって、やはり夜中に「うぎゃああああっ!」と猛烈な痛みで転げまわったとか・・・(実際には転げ回ると余計に痛いので、うずくまっている感じです)

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これまでこうした痛風に関する記事や、尿酸値を下げる働きのある「サプリメント・食べもの・飲み物・運動」を取り上げて、少しでも良くなるための生活改善法を勝手に推奨してきましたが、今回は趣向を変えて「アルコールと痛風」に焦点を当ててみようと思います。

 

ビール好きには痛風が多いというが、果たして本当にそうなのか?

ビールをいくら飲んでも、実は痛風とは関係ないのではないのだろうか?

 

 

 

そんな疑問に答えるべく!(主に友人からのリクエスト)

痛風持ちな酒好きの永遠の課題である「ビールを飲んでも痛風は大丈夫か?」についての検証を進めていくとしましょう!

 

痛風と尿酸の関係

 

といっても、私は医師でも医療関係者でもないため、基本的に医療系の記事を書くときは(実体験レビュー以外)、何かしらの情報元を参照しながらまとめていくのが通常の記事作成パターンとなっております。

そんな今回のネタ元は書籍。

タイトルはずばり「痛風はビールを飲みながらでも治る!」です。

 

本の著者は医師であり(鹿児島大学医学部第三内科教授及び同附属病院長を兼任)、ご自身が痛風になったことで、その経過と治療の模様を自己モニターしていくという、非常に面白い流れになっています。

中でも大のビール好きである著者が、どこまでビールが痛風の症状と関係があるのか?ということを数値や実体験とともに、詳しく述べているところが、この本の一番のクライマックスというところ。

そんな実体験を伴った著者の定義による「痛風」と「痛風になる流れ」はこちらです。

 

①痛風の定義

尿酸値が異常に高くなる状態が持続すると、引き起こされる

 

②尿酸の正体

プリン体という物質の老廃物(生命活動には重要な役割を果たしている)

  

③尿酸ができる経路

食事の中に含まれているプリン体が肝臓で分解されて発生(一日に約100mg)

たんぱく質から作られたプリン体が肝臓で分解されて発生(一日に約600mg)

 

④尿酸が排泄される経路

腎臓以外の汗や尿から排泄(一日に約200㎎)

腎臓から排泄(一日に約500㎎)

 

⑤体内に残る尿酸量

・組織内や血流にプールされている尿酸(約1200㎎)

 

⑥痛風発作が発生する要因

・尿酸が体の外に排出できないため

・尿酸が作られすぎるため

*体内にプールされている尿酸を超える量と思われる

 

⑦痛風発作が立ち上がる瞬間

・体の外に排泄されずにたまった尿酸が、ナトリウムと結合して結晶化する

・関節の内側に付着した尿酸結晶を敵とみなした白血球(免疫細胞)が、攻撃を仕掛けて激痛を生じる

・腎臓にも尿酸がたまりやすく、腎障害を引き起こす(心筋梗塞や脳血管障害も)

 

尿酸が悪魔に変わり、その悪魔が痛風という竜巻となって、あなたや私の体の関節をドドドドドッと襲う恐怖の瞬間・・・

 

 

 

これに対する対処法は、まずは医師による診察・治療・投薬が最初にきて、それと同時に生活習慣の改善(食事の節制、運動)という流れが容易に想像できます。

そしてそれが一段落すれば、サプリメントなどの健康補助食品で体の働きをサポートするというのも一つの手でしょう。 

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そしていよいよ!

今回の記事の本題「アルコールと痛風の関係性」について述べていきましょう!

 

アルコールが尿酸を増大させる!

 

尿酸が上昇する大きな原因の一つが、アルコール。

 

 

アルコールが尿酸に影響を与える経路は二つあるとされます。

一つが「アルコール⇒乳酸」のルート、もう一つが「アルコール⇒尿酸」のルートです。

それぞれについて詳しくまとめてみると、

 

「乳酸ルート」

 

お酒を飲む

アルコールが体内で代謝される

乳酸の産生を促進する

 増えた乳酸が、腎臓からの尿酸の排出を抑制する

血液中の尿酸が増える

 

「尿酸ルート」

 

お酒を飲む

アルコールが体内で代謝される

尿酸の代謝を促進させる

 尿酸が増える

血液中の尿酸が増える

  

のような流れになります。

多くの場合は、通常の飲みかたをしていて尿酸値が上がるのは、前者の乳酸ルートでの尿酸排泄の抑制です。

後者の尿酸ルートでは、相当な量のお酒を継続的に飲まない限りは、上昇は発生しないようです。

いずれもアルコールそのものが、尿酸の増大に大きな影響を持っていることが分かります。

そしてここからが肝心なところ。

お酒の種類によって、尿酸の増減は関係あるのかというと、実はそれほどでもないということ。

尿酸の元になるプリン体の量は、お酒の種類によって変わってきます。

俗にいわれる「ビールにはプリン体が多い」というのは本当のようで、以下にビールと他のお酒とを比べた数値を並べてみますと、

 

【アルコール飲料中のプリン体濃度】

ビール大瓶一本(633ml)⇒32.4㎎

日本酒一合(180ml)⇒2.2㎎

ワイングラス一杯(260ml)⇒1.0㎎

ウィスキー(80ml)⇒0.1㎎

 

となっており、確かにビールがダントツに多いです。

しかし尿酸が食事や体内の代謝で生成され、それと同程度の量が汗や排泄物、腎臓から毎日体外に排泄されていることを考えれば・・・

 

【入る量】

①食事・体の代謝で産生する尿酸量約700㎎

 

【出る量】

②汗や排泄物などで体外に排出される尿酸量約200㎎

③腎臓から排泄される尿酸量約500㎎

 

【残る量】

④体の中に常時プールされている尿酸量=約1200㎎

 

のようになり、入る量と出る量がプラスマイナスゼロで相殺される以上、体内で常に蓄積(プール)されている分に32.4㎎程度のプリン体が加わったとしても、実はそれほど尿酸値の上昇には影響がないというのが著者の説です。

また食品の中でも最も少ないプリン体量(~50㎎)のもの(魚肉ソーセージ、かまぼこなど)と比べても、ビールのそれ(32.4㎎)は極めて少量であることが分かります。

さらにガイドライン(医学会関係だと思われる)にも「一日の摂取量がプリン体として400㎎を超えないように指導するのが実際的ではないかと思われる」と示されているとのことで、これはまさにダメ押しのデータといえると思いますね。

こうしたことを踏まえ、著者は次のようにアルコールにおける痛風への影響をまとめています。

 

【アルコールの良い面】

・ビールは他のアルコール飲料に比べてプリン体を多く含んでいるが、実際には大した量ではない

・ビールにはむしろ、尿量を増大させ、尿路結石を作りにくするなど、体に良い面が多い

・ストレスが尿酸値の増大に大きく関係していることを考えれば、少量のアルコールでストレス軽減になるならば、むしろ尿酸値を下げるといえる

 

【アルコールの悪い面】

・日本酒に換算して一日3合程度のアルコールは、腎臓からの尿酸の排泄を妨げるため、尿酸値は上昇する

・日本酒に換算して一日4合以上のアルコールを毎日飲み続けると、尿酸排泄の抑制に加え、体内での尿酸の産生を促進するので、尿酸値は高い値を保つようになる

・ビールは高エネルギーなので肥満を助長する恐れあり

 

【結論】

プリン体含有量でなく、アルコールの含有量に注意すべきである

 

ここから考えると、痛風にとってのアルコールというのは、確かに尿酸値を増やすという意味では影響はあるけれども、酒の種類によって変わるものではないということ。

さらにこれまで言われていた「ビール悪玉説」は濡れ衣で、むしろ尿の量を増やしてくれる「良いお酒」だったということになります。

基本的には「酒量」が問題であり、お酒の種類に関わらず、飲み過ぎないようにすること。

これに尽きるでしょうね。

 

まとめ

 

ビール好きの皆さんには、かなりの朗報ではなかったのではないかと思う、今回の痛風情報ネタ。

書籍自体は初版が2004年に出版されて話題を呼んだので、すでに内容をご存知の方も多いと思います。

今回参考にした改訂版は初版から10年後の2014年に出版されたもので、著者である納さんの環境が大きく変わり(院長職と教授職を退職)、ストレスも軽減して、薬の服用を中止しても痛風症状は出なくなったということを、前書きで書いておられました。

ストレスが尿酸の上昇に大きく関わっていることは、痛風関連の情報ではよく言われていますが、著書の内容や私の知り合いの実体験からも、それはほぼ確実ではないかと。

書籍の内容によれば、ストレスによる尿酸の増大の経過が数値の変化と併せて詳しく触れられていたのも、すごく興味深かったですね。

そして今回のアルコールと痛風の関係性。

それについて詳しい実証的な情報が得られたのは、痛風・尿酸値ウォッチャーとしては非常に有難かったと思います。

特にビールが痛風や尿酸値の上昇にはそれほど影響がないというのは、世の中のビール好きの中高年諸氏を始め、近所のおっさんやおばさん、私の友人や知人、仕事関係の知り合いやお客様を含めた非常に多くの痛風予備軍の方たちへの、偉大なる「救いの言葉」足り得るのではないでしょうか!!

 

 

などと、一人興奮しておりますが(苦笑)、これから夏にかけてビールがうまくなる時期に、尿酸値をそれほど気にせずに飲めるというのは、本当に幸せなことだと思いますよ。

ビールを愛すべき多くの人に、アルコールを愛する多くの人に捧げる痛風記事。

どうか安心してグイッといってほしいと思います^^

もちろん飲み過ぎないように。

普段の体のケアも忘れないようにしましょう^^

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【参考文献】 

・「痛風はビールを飲みながらでも治る! 改訂版」 (小学館文庫)